PTA(Parent-Teacher Association)の指名委員は、PTA役員の選出を担当する委員会の一員です。次年度のPTA役員を選ぶために活動することが主な役割ですが、その具体的な仕事内容や負担は学校や地域によって異なります。この記事では、指名委員の役割や活動内容、大変さと利点について詳しく解説します。
指名委員の役割
- PTA役員の選出
- 次年度のPTA役員(会長、副会長、書記、会計など)を選出するための活動を行います。
- 候補者のリストアップ、候補者への打診、選出プロセスの管理を担当します。
- 候補者探し
- PTA役員に適した候補者を見つけるため、PTAメンバーや保護者に声をかけます。
- 候補者の意欲や適性を判断し、役職にふさわしい人物を見つけ出します。
- 選考プロセスの運営
- 候補者が決まったら、役員会などで承認を得るプロセスを運営します。
- 候補者の紹介、承認のための会議運営などを行います。
指名委員の大変さ
指名委員の大変さは学校や地域によって異なりますが、以下のような点が一般的に大変とされています。
- 候補者探しの難しさ
- PTA役員を引き受けたがらない保護者が多いため、候補者探しが難航することがあります。
- 候補者に直接打診する際、断られることが多く、精神的な負担がかかることもあります。
- コミュニケーションの手間
- 候補者への打診や説明、合意を得るためのコミュニケーションが頻繁に発生します。
- 役員候補者との調整や確認作業に時間を要します。
- 会議の参加
- 定期的な会議への参加が求められます。これにより、スケジュールの調整が必要となります。
- 会議での発言や意見交換が求められるため、準備や資料作成の手間もあります。
指名委員が楽だと言われる理由
一方で、指名委員の仕事が楽だと言われることもあります。その理由は以下の通りです。
- 役職に比べて業務量が少ない
- 指名委員の活動期間は限定されており、通常は年に数回の活動で済みます。
- 役職に就くPTA役員のように、年間を通しての継続的な業務は少ないです。
- 明確なゴールがある
- 役員の選出という明確なゴールがあるため、達成感を得やすいです。
- 役員選出が完了すれば、業務は終了するため、その後の負担は少ないです。
- 役員会への参加が不要
- 指名委員は、PTA役員会への定期的な参加が求められないことが多いため、時間の拘束が少ないです。
- 業務内容が限定的であるため、予測可能で計画的に進めやすいです。
私の体験:相模原市の学校での指名委員
実際に私の子供が通う相模原市の学校での体験を紹介します。ある日、突然「PTA指名委員の選出」の手紙を受け取りました。正直、最初は驚きと戸惑いでいっぱいでした。
学校によっては、PTA役員をやるよりも指名委員の方が楽であるという話を聞いていたので、少し安心していました。ただ、私の学校では「どちらが楽」という言い方はされませんでした。先生からは「9月頃までやることもないので…」という含みを持たせた言い方をされました。これを聞いて、指名委員の活動が限定的であり、特定の期間に集中するのだと感じました。
一般的な指名委員の仕事内容
私の体験を基に、一般的な指名委員の仕事内容をまとめます。
- 初期準備
- 委員会メンバーの確認と役割分担。
- 役員選出に関するスケジュールの作成。
- 候補者リストの作成
- PTAメンバーからの推薦や自己推薦をもとに候補者リストを作成。
- 候補者への連絡と面談の設定。
- 選考の実施
- 候補者の確認と承認を得るための会議の運営。
- 結果の発表
- 新役員の発表と次年度のPTA活動への引き継ぎ。
まとめ
PTA指名委員は、次年度のPTA役員を選出するための重要な役割を担っています。その活動は一時的でありながらも、候補者探しや選考プロセスの運営などの重要な業務が含まれます。学校や地域によっては大変さが異なるため、事前に情報を収集し、理解しておくことが重要です。一般的には役職に比べて業務量が少なく、明確なゴールがあるため、達成感を得やすいという利点もあります。私の体験からも、指名委員の役割が比較的楽である可能性が示唆されているため、安心して取り組むことができるでしょう。